2006年9月23日土曜日

考える力

育ってきた環境から、自分の考えを何事にも持つということは極自然なことだった。

それは仕事、特に大学卒業後に就職をしてから大きく役に立っていると思う。

最近、特に意識をして「考える力」という大切さを痛感することが多い。

「考えを持つ」ということは、考える力を有しているか否かに大きく影響されると思う。自分がいくつの「情報」というカードを持っていて、各々を仮説を持って、又事実に基づいて結びつけていけるかの「力」=「考える力」だと思う。

情報は「使う」ことで初めて意味を成す。それは「知っている」だけでは意味がないということだ。その知識を如何に応用するかで人は自分の考えを初めて持てる。

仕事とは全てが交渉事だと思う。「ネゴシエーターになれ」と入手時に当時の所長が書いた資料を渡された。営業・経理・人事・生産管理・製造・設計者であろうとなんであろうと、良い仕事をするには交渉事が上手い人、すなわち優れた交渉人である必要がある。

「優れた交渉人」とは、情報というカードを多く引き出し又持ち合わせ、それを自らが設けた着地点へ辿り着くために有効に使える人だと考える。そのためには、周囲から多くのカードを引き出すための考えを持ち、入手したカードの使い道に対する考えも持ち、また着地点に対する考えも持つ必要がある。

偉そうなことを書いているが、これが優れた交渉人であり、又同時に優れた人材だと考える。

そろそろ中堅と最近言われることが多い。それは教育される側から教育する側へ徐々に移行していけという意味があると解釈している。

「考える力」を持ち、どこに行っても何をすることになっても一流の人材であるように「優れた交渉人」に一歩でも自らが近づき、又一人でも多くの「優れた交渉人」を育てて行きたい。

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